2005年11月17日

映画「春の雪」

劇場予告編で同時に「蝉しぐれ」の予告も見て、
どちらも男キャストがビミョーだ..と思いつつ観てきました。

原作が三島由紀夫で(学生の時、何冊か読んでいた)
普通に泣ける悲恋感動モノは期待しないで行ってみましたが
やはり屈折していて感情移入しにくい部分があると思う(笑)
悪くないんだけど、趣味が分かれる映画です(たぶん)

見どころの1つは衣装や建物、その時代の美しさ、優雅さに伴った
倦怠とか虚飾、腐る1歩手前ギリギリの豊熟さなんかもあると思う。
スクリーンで見ると、色合いや細部まで本当にきれい。

簡単に言ってしまえば、主人公の妻夫木聡の「清顕=清様」が
幼なじみ「聡子」への気持ちを自覚せず裏腹行動してるうちに、
縁談が決まり、ジタバタ掻き回して死ぬエゴイスティックな話(汗)

TVで孫の「清様」と「祖母」岸田今日子が背を向け合って
会話してる部分が良いと言っていた気がするんですが、確かに良かった。
「清様」を「ハナタレ」と言っていましたが結構なキーワードかと思った。

青く未熟で身勝手であることも人を魅了するってあるんだろうな。
友人「本多」も(聡子を追いかけて行った)奈良まで呼ばれてしまう。
(現代の交通事情だって、人の恋愛沙汰で奈良まで呼ばれてたら大変さ)

我ままで気位が高く生意気で、結果的に不器用なのに愛されているw
まったく凡庸・正統派じゃない部分に美しさや甲斐のようなものを
感じるのは解らなくもない。愚かさ=可愛げだったりもするから
人間の好みや感情は複雑、屈折したものだなと改めて思ったり。

なぜ、宮家との婚約してからの彼女に全力なのか?
それは、彼が賭ける対象を欲する状況にあったからなんだろうな。
「逃した魚は大きい」だけではないのでしょう。
あくまでも自分あっての相手。清様は気付いた後もエゴです。
そういうのは、ある意味非常に男性的かもしれない。

自分が1箇所だけ涙が出たのは
婚約が決まった聡子が清様に呼び出され(この時点でも強迫を装うw)
押し倒され抗った後に、自分で帯をほどく所。
相手のアホさや不甲斐無さを含めて愛してしまった哀しさですかね。

ちょっと露出が淡白すぎて情念にはまり込むのが描き切れてない気がした。
もう少し竹内結子に頑張ってほしかった。衿のVゾーンだけじゃ..
毎回カメラが、ススーーッと引いて画面が襖や壁になる方式(笑)

タイトル「春の雪」って?淡さ?儚さ?
...時期はずれ?今の私にはそれだった。
正直、合理的な現代人の感覚で観たら合わんとです(笑)

何もかも遅い、それが大正の奥ゆかしさかもしれない。

輪廻転生の考えは良いものだと思うけど
素直に今生でのタイミングを大事にしないと..って思ったりした。

機会があったら原作も読んでみます。図書館で借りる。
私もドライで現実的なオトナになったなぁ、夢や無駄がないというか。
とてもじゃないけど、命かけないな。違った意味で自分が大事だ(笑)
posted by ふゆこ at 12:01| 群馬 ☁| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『春の雪』
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